Category 1_11. 入力装置 〜キーボードと文字コード〜

「私はキーボードだ 文字コードと恋をするキーボードだ

だから文字コードの分だけ恋人もいる」

〜 クプ・ド・ンドブヴァ 〜

最近のノートパソコンってぇのは小さいんだな、驚いたぞ。
先輩もやっとパソコンを買えてご満悦っすね!
しかし・・・何も店の中でパソコンを開けなくてもいいじゃないですか。

 

だってよ・・・おやじがいねぇと、いろいろ不安じゃねぇか。いきなり爆発するかもしれねぇしよ。

どんな扱い方したら爆発するんすか・・・。
最近のパソコンのセットアップなんて、画面に従ってポチポチしていけば・・・ほら、できました。

 

おぉ、さすがおやじ!すげぇな!って・・・あれ?

なんすか、どうかしたんすか?
私、何かやらかしましたかね。

 

いや・・・これ、なんていうか、その・・・。

日本語が打てないぞ?

先輩、もしかして「ローマ字入力」が出来ないんすか・・・?
かな入力」でしたか、それは失敬しました・・・。ポチポチっとな。

 

おぉ、これだこれだ!助かったぜ!

ぷふー!かな入力だって!かな入力!!ぶふーーーっ

かな入力を馬鹿にしてはいけませんよ。慣れればローマ字入力よりもタイピングが速いとも言われますからね。

ローマ字入力で2回タッチしなくてはいけないところ、かな入力では1回のタッチで文字が打てますから。

 

カタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!!

なじむ!なじむぜ!このキーボード!炭酸水がはじけるような音!俺の指でもきっちり収まるバックスペース!

さすがおやじが進めてくれたパソコンだけある!

!!!

せ、先輩の指が10本に見える!!は、はやい!はやいっす!!何者っすか!

もともと指は10本ですが・・・。

まぁ、お気に召して頂いてうれしいです。

 

しかし、キーボードってすげぇよな。俺の速さにしっかりとくっついてきやがる!

実際、キーボードはどんな仕組みになってたりするんすか?
そうですね、前回はマウスでしたので今日はキーボードを中心にお話をしていみましょうか。

キーボードの仕組み

タッチタイピングマスターといわれたこの俺に、キーボードの話だと!?

・・・タイピングすると人格が変わるみたいっすね、このヒゲ。

マスター、いいっすから続けてください。

最近は実に多くのキーボードが発売されていますが、基本的な仕組みはどれも同じです。

まずはその構造から見ていきましょう。

キーボードの中身は、「メンブレンシート」と呼ばれる透明なシートが入っています。

このメンブレンシートには、沢山の「メンブレンスイッチ」と呼ばれるスイッチが沢山配置されています。

そのスイッチは、キーボードのキーに当たりますね。

 

メンブレンシートとメンブレンスイッチか。

そういえば以前キーボードが爆発したとき、そんなシートみたいのが出てきたな。

だからどうしたらキーボードが爆発するんすか・・・・
まぁ、キーボードのキーが押されるとそのメンブレインスイッチに接触し、それぞれのキーに対応した「文字コード」がコンピュータに送られるんですね。

文字コード

ん・・・?文字コード?

文字にひも状か何かのコードなんてくっついてるんすか?

文字もデジタルですが、2進数にしないとコンピュータにとって都合が悪いでしょ。

なので、文字一つ一つを2進数に変換したコードを文字コードと言うのです。

 

はぁ、なるほどな。キーボードは文字コードだけをコンピュータに送ればいいのか。

その文字コードがなんの文字を表すかはキーボード自体は意識する必要がないんすね。

まぁ、そうですね。といってもコンピュータ自身も文字コードを理解しているわけではないと思いますが・・・。

ですが、この文字コードというのが結構、曲者なんですよ。

 

曲者?どうしてだ、シンプルじゃねぇか。

ま、まがりもの!?

くせものです・・・。

国によって文字って違いますよね。文字の形も種類も数も。

その為、各国のコンピュータ同士が互換性を持てるように文字コードを規格で決めているのですよ。

コンピュータがキーボードから送られてくる規格と違う認識している場合は「文字化け」が発生するので注意ですよ。

 

そうだよな、アメリカで日本語なんてつかわねぇもんな。

うわっ!また出たっす!規格!こういうの嫌いなんすよねぇ。

まぁ、ちょいとこれを見てください。

[table_cat1_11_1 文字コード規格一覧]


ASCIIコードとパリティビット

なんかまた沢山ローマ字が出てきたぞ。

あ、またかっこいい名前をみつけちゃいましたよー!パリティビット・・・?

ASCII(アスキー)は歴史の古い文字コードですね。

パリティビット」とは信号の「誤り検出ビット」ともいいます。

キーボードとコンピュータはケーブル等を通じて通信をしていますが、その過程で情報が破損してしまったら困りますよね。

その破損を検出するためのビットです。

 

ほぉ、誤り検出ビットとな。して、それはどんな具合で検出してるんだ?

こんな話してると、傍からみるとオイラたち、めちゃくちゃ頭よさそうに見えるっすね。

そうですね、貴方はですが。

パリティビットは、送信される情報に含まれる「1」の数が常に偶数になるよう調整されます。

例えば、送信される文字がASCIIの「A」だとします。

Aは、「010 0000」になりますね。 1の数を数えると1個しかないので奇数です。

なので、先頭にパリティビット「1」を加えて「1010 0000」にします。

 

常に1の数を偶数にする・・・か。文字コードの1が偶数だったら、パリティビットは「0」になるって事だな。

(また馬って・・・言うならちゃんと鹿まで言ってくださいよ

はぁ・・・で、それがどうして誤り検出になるんすか?

そのパリティビットが付いた情報をコンピュータがチェックします。

 ・1の数が偶数だったら正常、奇数だったら異常

みたいに。

こうしたパリティビットが文字コードの中に含まれているんですね。

 

あぁ、なるほど。途中でデータが壊れたら1の数がかわっちまうかもしれねぇもんな!

・・・・異議あり!!(ズビシッ

途中で壊れても1の数が変わらなかったら(つまり2ビット以上が破損)意味がないんじゃないっすか!?

M君、いいところに気がつきましたね。

そうなんですよ、パリティビットを使用したこの「パリティチェック」は、精度が低いのが難点です。

正直気休め程度にしかならないかもしれませんが・・・。

いまや通信技術が発展しているので、そんな短い距離でデータが破損する事は滅多にないのであまり問題にはなりませんがね。

 

かなりいい加減なんだな・・・。

長い距離での通信だったら、また違う誤り制御が使われてるんすか?

そうですね、長距離を想定される「ネットワーク通信」においてはまた違う誤り検出を行っていますよ。

まぁ、そこらへんのお話はまた別の機会にでも。

本日は、代表的なASCIIの文字コード表を眺めてから終わりにしましょうか。

[table_cat1_11_1 ACSIIコード一覧(一部抜粋)]

 

ぐえぇぇ・・・これ覚えて何か意味あるのか?
覚えている人いるんすかね。

有る程度覚えている人はいるかと思いますが、覚えてなくても別に普段は問題ないですよ。

調べればすぐに分かることですし。

まぁ、参考程度に見てみてください、案外楽しいですよ・・・うふふ。

 

いや、全然たのしくねぇ、全然たのしくねぇよ!

なんか、電車の時刻表を眺めているだけで楽しめる人と何か通じるものがあるっすね・・・。
さて、本日の御代は5240円になります。

 

なんか今日は、キーボードというより文字コードだったな。

入力装置っていうより文字コードっすね。
まぁ、そういう事もありますよ・・・(すみません

 

今日のポイント

 ・キーボードはコンピュータに文字コードを送信している

 ・文字コードは規格化されている

 ・文字コードの不一致で文字化けが発生する

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