Category 1_4. 記憶装置 〜光ディスク〜

CDとかDVDってなんであんなにキラキラ光って綺麗なの?

そんなお話

やっぱりこんな田舎じゃ仕事なんてねぇよなぁ。都会に出て探してみるかなぁ。

田舎もいいとこっすよ、先輩!ほら、田んぼがこんなに広がってて綺麗じゃないっすか!

あれ、なんかキラキラ光ってるっすね、なんすかあれ?

   

 

あん?ありゃー、カラス避けのCDとか鏡じゃねぇの?あれで光を反射させて威嚇してんだろ?

効果があるのかしらねぇけどよ。

なんでCDなんか使ってるんすかねぇ・・・。

って、なんでそもそもCDって光ってるんすか?

   

 

そんなの俺が知るわけねぇだろうが。光ってるほうがかっこいいからとかじゃねぇの?

ふーん、ちょうど店に着いたからマスターに聞いてみましょうよ。

マスター、おばんでやーんす!

   

 

  カランカラーン
 
意外とまともな前振りでしたね。

 

まぁ、たまには、な。
で、なんでCDって光ってるんすか?
光ディスク」ですからね。CDもDVDも。

 

光ディスク?どういう事だ?
そうっすよ、もったいぶってないで教えてほしいっす。

光を使ってデータを覚えているのが光ディスクです。

ハードディスクは磁気性質を利用してデータを覚えていたでしょ?光ディスクは「光の性質」を使ってデータを覚えているんですよ。


光ディスクの仕組み
磁石はS極とかN極で覚えるってぇのはなんとなく想像がつくんだが・・・いまいち光ってぇのがピンとこねぇな。
光をディスク内に蓄えて置くとかっすかね?

いえ、簡単に言うとですねCDの面って、ツルツルしているようで実は結構デコボコなんですよ。

そのデコボコに光を当てて、その反射を見ることで0と1を判別しているんですね。

[pic_cat1_4_1 光ディスクの読み取り ]

 

ははぁ、じゃあCDのその「ピット」ってぇのを小さくすればするだけ情報を沢山書き込めたりするって事か?
あぁ・・・光を反射させるからピカピカと光ってるんすねぇ。

お二人ともご名答です。

容量を増やすには、ピットを小さくするのに従ってレーザー自体も細いものにする必要がありますが。

CDやDVDは「赤いレーザー」を使っていました。

ただプリズムといいますか、光の関係上、赤い光は細さに限界があります。

 

DVDとかってぇのは、その限界な細さまで出来たってわけか・・・。

あ、オイラ今、ピンと来ちゃいましたよー!

そこで「ブルーレイ(青いレーザー)」っすね!?

M君、ご名答です。DVDに関しては「多層構造」にしたりする事でも容量を増やしていますね。

そこで青いレーザーを使ってピット密度を高めた「次世代光ディスク」が各社から開発され、今では「ブルーレイディスク」というものが市場に出回っていますね。

 

 

なんだ、今日は結構簡単な話で終わりそうだな。
あはは、そうっすね!今日はお酒がおいしく飲めそうっす!

ハハハ、だと良いですね。

ですが、光ディスクには非常に沢山の種類といいますか規格といいますか・・・そんなのがありまして実は非常に面倒なのです(特に教えるのが)。

 

なんか嫌な予感がしてきたな・・・。

ああーっ!オイラはその「規格」って言葉に拒否反応を示す体質なんすよぉ!!

まぁ、私も規格を覚えてもらっても仕方ないと思っておりますのでそんなに細かくはお話はしません。

ただ、光ディスクの用途別の種類についてはお話しないといけないと思っております。


光ディスクの種類
用途別?
データ用とか、メディア用とかってやつっすか?
 

いえ、貴方達は「CD-R」とか「CD-RW」とか、「DVD-R」とか「DVD-RW」とかって聞いたことありますか?

 

んあ・・・?急に英語を話し出したぞ、このおっさん・・・。
なんすか、「ガンダム」とかの話っすか?オイラは生憎「パトレイバー派」なんであまり知らないっすよ?
いえ、「ロボット」の話ではないです。

 

 

あーっ!あーーっ!!今ガンダムとかパトレイバーを「ロボット」っていう一つのカテゴリにまとめたー!!

いるんすよねぇ・・・パトレイバーの事知らずにただの「ロボットアニメ」だろ的に言っちゃう人・・・こういう人に限ってぶつぶつ・・・。

取り敢えず無視します。

CD-RのRは「Recordable」で「記録」という意味で、CD-RWのRWは「ReWritable」、つまり「書き換え」を意味します。

 

あー、思い出したぞ。確か一度だけCDに書き込みが出来るのがCD-Rで、何度も書き込める奴がCD-RWだったな。
CD-RWって・・・そういや最近全然みないっすね。

そうですね。CD-Rは「追記型」、CD-RWは「書き換え型」とも言われます。

追記型であるCD-Rは、データを追記する事は出来ますが、一度書き込んだものは消せません

書き換え型であるCD-RWは、書き込んだものを上書きや消去する事が可能です。

 

二つとも同じようにデコボコに光を当てて判別してるのか?
あれ、でもマスターが言ったようにCDの表面にデコボコつけちゃったら上書きとか出来ないんじゃないすか?あまりやるとCDに穴が開きそうっすね。
そうですね、書き換え型の方は少々仕組みが違います。ただ基本的には光を反射させて判別するので、CD-Rと同じく表面がキラキラ光ってます。

CD-RWの仕組み
仕組みが違うとな・・?
とても気になるっすね!どうやったら良いのか想像もつかないっす!

想像がつくつかないの前に考えていないでしょ・・・。

書き換え型の仕組みについて解説してみましょう。

[movie_cat1_4_1 書き換え型光ディスクの仕組み]

 

あぁ、こりゃ確かに想像もつかなかったわ・・・。
考える場所の格が違うっすね・・・。結晶とか、なんすかそれ・・・。

この結晶は温度によって配列が変化する「相変化物質」とでもいいましょうか・・・。CDをコピーする事を「焼く」といいますよね。

実際にレーザーでこの結晶を焼いています。

350度程度で結晶が整列しますが、600度になると結晶がバラバラになってしまう性質を持っています。

 

はぁぁ・・・世の中変わった物質が沢山あるんだな。
そうっすねぇ、世界は広いっす。

まぁ、確かにこういう技術はすごいですが、こういう性質を持つものをCDに活用しようという発想のほうがすごいと思いますよ。

発想だけなら誰でも出来ますから、身近なものとかを意識して考えてみると案外面白い発想が生まれるかもしれませんね。

 

CD-RにCD-RWか・・・俺も少し考えてみるかな。

光ディスクの種類が沢山あるって事だけでも頭が痛くなってきたのに、まだ考えるとか。

ヒゲ先輩、変態っすね!

そうそう、CDで思い出しましたがこんな面白い話が・・・ぷぷ・・・あってですね。

知人が私に言うんですよ、

ちょっとCD-ROM RWを買ってきてくれよ

って! アハハハ 面白くて面白くて!

 

・・・?
マスター、はっきり言ってどこが面白いのかさっぱりっす・・・。

え?だから、CD-ROMのROMというのは、「Read Only Memory」の略で読み込みしか出来ないのに・・・RWって!

書き込めるのか書き込めないのか分からないところが・・・ぷぷぷ

そもそもROMっていうのは・・・ぶつぶつ

 

おい、Mよ。助けてやれよ。
こういう時は一緒に笑って、機嫌よくしておごってもらうんすよー!あーっははははっ!

はぁぁ、笑いすぎてお腹が痛いですねーー!

はい、5520円。

 

え、結局払うのかよ!?
笑い損って奴っすね・・・。

当たり前です、厳しいのですから・・・。

では、今日はこのあたりで。次回のお越しもお待ちしております。

 

今日のポイント

 ・光ディスクは光の性質を使って0と1を識別している

 ・CD-Rは、追記型で一度書き込んだ情報を削除することができない

 ・CD-RWは、書き換え型でデータの書き込みや削除をすることができる

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